ビニール肌と女性性の否定、そして、心身の悪循環
前回、幼少期の環境が、
私を摂食障害へ導くきっかけになったお話をしました(未読の方はこちらへ)
心の奥底にあるぽっかりと空いた空虚感が解決しないまま、内側で処理しきれない感情や自己否定を抱えたまま、やがて「美」を誤った形で理解するようになります。
私は次に「外側」の完璧さを求めるようになりました。
否定していた「女性性」
他人から「綺麗」と言われたい、
「スタイルがいいね」と言われたい。
そんな女性としての自然な感情を持ちながら、
内面では女性であることを拒否していました。
過食と拒食を繰り返し、
太るのが嫌で、
生理前のむくみが嫌で、
生理を面倒だと思い、
いつしか憎しみに変わりました。
女性の自然な体のサイクルとして、
排卵前は妊娠に備えて栄養を蓄えようとしますよね。
それがね、
許せなかったんです。
せっかく順調に食欲をコントロールできていても、
生理前にイライラしたり、
食欲が増したり、
むくんで体重が増えたり、
肌が荒れたり、
異常なほどイライラする…
食べないように頑張っても、
生理があるから、痩せられない。
生理=悪いもの、不要なもの、邪魔なもの
という方程式が私の中で出来上がってしまいました。
生理が邪魔して、
上手くいかなくなるということだけをみて、
生理中のだるさやお腹の痛み、
気分が落ち込みがちになったり、
心が普段より敏感になっていて、
小さなことでも悲しくなったりするのに、
そんな状態の私自身に
ちっとも優しくしてあげることができなかったなあ。
毎月必ず28日の周期で来てくれる生理に、
毎月来なくてもいいのに…とすら思っていました。
他人からどう見られるかばかりを気にし、
本当の意味で「自分自身」の女性性を肯定できていなかったのです。
外から評価されることでしか、
自分の価値を見出せなかった私は、「綺麗になりたい」という想いを、「人から見て完璧でなければならない」という大きなプレッシャーに変え、自分に課しました。
新しいトレンドや高価な製品が出るたびに飛びつき、
毎日時間をかけ、導入美容液からスクラブ、エステまで、いくつもステップを踏んで入念なお肌のお手入れを続けました。
冷え・むくみ・ハイヒール:
体内で進行していた負の悪循環
でも、私が陥っていたのは、別の「悪循環」でもありました。
「厚着をすると太く見える」という強迫観念から、
冬でもできるだけ薄着をし、いつも冷たい足でした。
さらに、「足を長く見せたい」という想いで、
8〜10センチのハイヒールを毎日履き、
足を休ませることをしませんでした。
その結果、浮腫がひどく、
足がなかなか細くならない。
だから余計にハイヒールをやめられないという悪循環に陥りました。
冷えも一層ひどくなり、冷えと浮腫の悪循環。
むくんだ脚を先の尖ったハイヒールに無理やり押し込め、足首なんて、私にはないと思っていました。
お手入れのしすぎで「ビニール肌」に
そうした努力は、結局、私の肌の健康を根本から損なっていました。
お手入れのしすぎで肌のバリア機能は完全に崩壊し、
長年「ビニール肌」という状態になったのです。
角質が削られすぎてキメを失い、
ツルツルと光沢を帯びてビニールのように見えるこの肌は、一見綺麗に見えたため、当時は満足していました。
しかし、実際は常に乾燥し、
外からの刺激にものすごく敏感な、
バリア機能のない肌でした。
赤みを帯びていても、
「なんでお手入れしているのに赤みが出るの!」と、自分の肌にイライラするばかり。
そして、冬になると私は家族で一人だけ、
アンパンマンみたいに頬が真っ赤になりました。
大人になっても...です。
(そういう田舎の子っていますよね💦)
どうして私だけ...と思っていたあの赤みは、
乾燥と冷たい空気にさらされて、
バリア機能のない肌が刺激されていたから。
冬の頬の赤みを家族に笑われるのが嫌で、
厚めにファンデーションを塗ったり、
足は冷たいのに顔がほてっているので、
もっと薄着をしなくては!と、
さらに薄着になりました。
その血行の悪さ、
冷え性の一種である「冷えのぼせ」も、
私の頬が真っ赤になった大きな理由の一つだったのは間違いありません。
寒いのに、
足が痛いのに、
肌も乾燥しているのに、自分を直視せず、
周りからどう見られているかだけを気にして生きていた...
この時の私の肌は、
まさに私自身の心の状態を映し出す鏡のようだったと思います。
本当に、あり得ないくらいバカな私でした。
続く
Image source: Pinterest
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